おしゃれな地下足袋　機能性とファッション性の両立方法

地下足袋の魅力を再発見　おしゃれに着こなし

お祭りに欠かせないコーディネートとして足袋も見逃せません。

足袋は足の親指だけが独立し親指部分で二股に分かれている独特な形をしています。足の指に自然と力が入り体の重心がぶれずに「踏ん張る」ことができるのが特徴です。

日本各地には様々なお祭りがありますが、重量のある神輿を担いだりしっかりと腰を落とさないと決まらない踊りもあります。その際に足裏でしっかりと地面を踏みしめ低い重心の動作に地下足袋は最適です。

最近はお祭りらしい豊富なカラーバリエーションが揃っています。神事の際に欠かせない白だけでなく、ファッション性の高い「見せる地下足袋」も多いので、ぜひ、自分らしいコーディネートを楽しんでみてください。

祭屋　そなみ呉服店は男性向け・女性向け・お子様向けのカラフルな地下足袋もそろっています。

機能性の高い地下足袋＋おしゃれ

お祭り用の地下足袋はおしゃれなデザイン性と機能性を両立しているものがおすすめです。特に注目してほしいタイプがエアークッション付き・ゴム底・丈の長さです。

エアークッション

足底部分にエアークッションが取り入れられているタイプは足にかかる負担を軽くする機能性が特徴です。

重たいものを担ぐときの衝撃を吸収してくれるので、お神輿を担いだり山車・屋台を引くことを想定したお祭りに向いています。スポーツ用スニーカーに近い履き心地で、特に地面が固い場所でその長所が発揮されます。

ゴム底地下足袋

神輿・山車・屋台は整備された道ばかり通るわけではありません。山道や水辺が近くにある自然の中を通る場合も多いです。そこで滑り止め性能に優れたゴム底地下足袋が活躍してくれます。

また、価格帯も安いものが多いです。「機能性とリーズナブルな価格が両立しているものがいい」「地下足袋初挑戦なのでまずは安いものから始めたい」という方はゴム底地下足袋が向いています。

丈の長さ

地下足袋の丈の長さは大きく分けて2種類あります。くるぶしくらいまでの丈の短いタイプと足首・ふくらはぎあたりまでしっかりガードできる長さの2種類です。短いタイプと十分丈の組み合わせはスタンダードの良さがあり、伝統的なお祭りコーディネートとして人気があります。

また、丈が長いタイプの地下足袋はズボンの裾をしっかり足袋の中に収納してみてください。クラシックなオールドスタイル風のシルエットで、1900年代初頭のアメリカメンズファッションのように洒落のきいたスタイルになります。

おしゃれな地下足袋のシリーズ一覧

長時間履くシーンや神輿を担ぐケースで好評なのがエアークッション搭載タイプです。その中でも特に人気のシリーズとして丸五のエアージョグが挙げられます。一般的な地下足袋に比べると値段がお高めですが、地下足袋の中でトップクラスの売れ筋商品となっています。

疲れにくい

エアージョグの魅力にハマる人に理由を聞くと、圧倒的に「疲れにくい」という声が目立ちます。

エアージョグシリーズの靴底は厚めのエアークッションが入っていて、底の部分だけ見ると足袋というよりバスケットシューズに近い形状です。このエアークッションは衝撃吸収性に優れ、足底から下半身全体に伝わる足腰の負担を緩和する役割を果たしています。天候が悪くてぬかるんでいる日の祭りでも安全性が高いのが特徴です。

例えば、青森のねぶた祭や長野の御柱祭のように重いものを運ぶ祭りや徳島の阿波踊り・高知のよさこい祭りのように激しい踊りがある祭りにもおすすめです。衝撃吸収性や耐久性の高さから登山用に活用されている方も少なくありません。

デザイン性も追求

エアージョグはデザイン性に優れたモデルとしてエアージョグⅡ(赤箱)もあります。

靴底に入っているエアークッションが外からは見えないつくりになっているのが特徴で、岸和田のだんじり祭りに参加される方たちの要望を受けデザインされました。一般的なエアージョグはエアーポケットが靴底のサイドの窓から覗いていますが、エアージョグⅡ(赤箱)はエアーが見えている窓が靴底部分にあります。

デザイン面でエアーがサイドの窓にない方がかっこいいと思う人向けのモデルです。

履き心地

エアージョグのおすすめポイントとして履き心地の良さも見逃せません。特におすすめなのがエアージョグⅢです。

エアージョグ最大の特徴であるエアーポケットの衝撃吸収機能とエアージョグⅡ(赤箱)のデザインに加え、厚めのゴム底を採用しています。足場の悪い条件で行われる祭りでも長時間快適に過ごせるモデルです。

祭屋　そなみ呉服店は丸五のエアージョグシリーズを取り扱っています。祭りを快適にかっこよく過ごせる地下足袋をお探しでしたら、ぜひご検討ください。

おしゃれな地下足袋を選ぶなら留め具にも注目

地下足袋でできるおしゃれはたくさんあり、留め具もその1つです。一般的な留め具でよくあるこはぜ・マジックテープ・ファスナータイプそれぞれとコーディネート・おしゃれについて解説します。

こはぜ

こはぜは地下足袋で一般的に使われる留め具で、金具でできた爪部分をひっかけるように固定します。留め具がしっかりしているので激しい動きをしても外れにくいのが特徴です。ただし、しっかり留めている分だけ留め具の取り外しに時間と手間はかかります。

日舞の衣装など女性の和服用足袋として一般的なタイプで、お祭りの場では厳かな雰囲気で行われる神事など、正装に近いコーディネートが好ましい場合で着用している方が多いようです。

留め具は4つが基本だけど地域や祭りの衣装によっては5つ以上の場合も少なくありません。中には留め具が10を超えるものもあります。

マジックテープ

マジックテープの魅力はとにかく着脱が簡単なこと。取り外しの手間もかからず使い方もワンタッチなので、大人用地下足袋だけでなく子供用の地下足袋にも採用されています。お祭り衣装を親子・ご家族・近所で仲のよいお子さん同士で合わせたい場合などのシーンでおすすめです。

外れにくい特徴も魅力の1つでNASAの宇宙服にも採用されているほどの強さがあります。また、留め具部分が目立たないのでしっかり履いた時に足のラインにフィットするシルエットもおしゃれです。丈が長いタイプの地下足袋であればブーツのようなコーディネートも可能です。

ファスナー

ファスナータイプの地下足袋は留め具部分が外目にもわかるため、工場や作業所で使う地下足袋によく使われます。ワークマン系の地下足袋でよくある留め具です。

祭りの雰囲気にファスナーのインダストリアルな印象をマッチさせるコーディネートはテクニックが必要という点もおしゃれの難易度が高くなります。祭りで履くことを考えると好みが分かれやすい地下足袋です。